キャベツをひとたま
庭のチューリップが咲いている。
花屋で売っているような、豪華なやつ。
出勤前にシャツやハンカチを洗濯して風呂に干した。普段は乾燥機にまでかけてしまうけれど、あまりにシワがひどいので、今後はある程度で乾燥機にかけない洗濯も挟んでいこう。いつまで続くだろうか。
ベルヴィルでモーニングをしたときに、あれ、と思ったことがどうやら本当らしい。ものの味を感じにくくなっている。外食のひとりごはんだと余計に、味が分からない。家なら、まだ少し分かる。
たぶん一時的なものか気のせいだから、あまり深刻にならないようにしたい。食欲と思っていたものは、口のなかでがりがり言うのが好きなだけだったようなので、とりあえずキャベツを買ってきてひたすら噛んでいる。
やはりあまり味がしない。
よく歩いた
いつものことだが昨夜は飲みすぎ、気づいたときには普段より3時間も寝過ごしていた。仕事は夜シフトなので問題ないが、そこまで深酒をしたつもりもなかったので戸惑う。
いや、戸惑うって。戸惑うくらいなら禁酒すればいいのに、などと他人事みたいに思う。
1階に掃除機をかけ、食パンを食べ、朝シャン。
風が強いが、決心して、W君へのバレンタインプレゼントを送るため、徒歩で出勤…するも、郵便局は閉まっているし(曜日感覚の欠如は職業病)、道順にあるファミマもセブンもゆうパックを受け付けてくれない。
結局遠回りしてローソンへも寄り、30分のはずが1時間もかかってしまった。
風の強い中、わざわざ髪を振り乱して。
思い出すにつけ辛くてみっともなくて、夜にはすっかり参ってしまい、気分が急速に落ち込んだ。
それもこれも寒いせい。
うっすら昨日あたりから兆候はあった。気温が上がらなかったり、考えた通りに物事を運べなくて、自分をうまく操縦できなくなっている。
酔った頭に天啓
三軒はしごし、帰りに寄ったスーパーで財布を置き忘れた日の翌朝。(財布はすぐに気づいて無事回収できた)
酒の残った頭で、ふと、このまま車を買えば飲酒運転で事故るし、一人ではもう生きていけない、という考えに至った。
こんな簡単なことを、なぜいままで分からなかったのだろう。
酔いがさめていなかっただけなのだろうか。一人の方が幸せになれると信じて疑わなかったのに、真逆の考えが浮かぶなんて信じられない。そして、一人で生きていけないことを、困ったと思わないことも。
誰かに助けてほしい。できれば好きな人に。申し訳ないけれど。
これもラナンキュラスだそうだ。
たなくじにも、しいたけ占いにも、お花を置くとよい、と言われたので、生まれてはじめて花屋さんで一本買った。